ネタバレありですのでご注意です
けあるんにちは、けあるです。
黄金のレガシー、メインクエストクリアしました!個人的には本当に楽しかったです。漆黒と並ぶくらい。
私自身、あんまり細かいことを気にせずになんでも楽しめてしまうタイプの人間で、オマケに勘も良くないので、新生〜暁月まで予想のつかない物語の展開に、いちいち「えーーー!」ってなりながら進んでいくのですが、今回もブンブン振り回されました。ライターさんありがとう!
長いくせにまとまりが悪いですが、1人のプレイヤーの感想として見てもらえたらと思います。
王位継承の儀
単純脳だから、漆黒のように各地で継承の儀に挑戦(ID)して、なんやかんやありつつラストまで行くのかと思ったら、95IDの時点で継承戦の終わりが見えて「マジ?」ってなってしまった。めちゃくちゃボリューミー。
旅の途中で兄弟みんな徐々に和解して、新王「ウクラマト」を中心に、脇を武王「ゾラージャ」、理王「コーナ」で固める新体制を作って平和に終わるのでは?と思ったら全然違っていましたね。1人は討滅戦の相手になっちゃったし。
継承戦の内容も、戦闘のことしか頭になかったけど、「武と理」の両方の力を求められるんだから、今考えると戦闘以外の課題も出てきて当然だなーと。
それにしても、料理課題なんかもあって、初っ端に船が嵐に襲われる出来事もあったせいか、ハンターハンターがずっと頭をチラついていました。
なんなら、ストーリーのラストで、天空闘技場を思わせる「アルカディア」が再始動したことで余計に。
︎後方腕組ヒカセン
ヒカセンの扱いについて、賛否両論みたいですが、個人的には前作でエオルゼアの「英雄」として行くところまで行った感じがあったので、後方腕組おじさんとして夏季休暇を貰えたのが嬉しかったです。
ラマチの旅を師匠的な立場で支えつつ、ちゃっかり黄金郷を一緒にお目にかかろうとしている冒険者としての探究精神は健在。
それでいいじゃないかなぁ〜。永遠に何かを背負った英雄でいるの苦しいよ。ただの1人の冒険者に戻るターンもあっていい。なんだかんだ結局また世界を救っちゃったしな。
これから始動するであろう、新しい章のスタートとして、すごく良い位置付けだったと思います。
︎新キャラクター
ウクラマト
相手を知り、文化を知り、対話をする。王を継ぐ者として旅の中でたくましく成長していくラマチを見ているのが楽しかったです。
ただ、シナリオ的な話になるのですが、ゾラージャ兄さんのことも、もっと踏み込んで知りにいってほしかった。成長したウクラマトだったら、なぜゾラージャが外征を急いでいるのか、心の内で何を考えているのか、ちゃんと「知り」に行くと思うんですよ。
継承”戦”と言えど、実子・養子に優劣はないとしても、ゾラージャの存在なんて忘れたかのように継承式で仲の良いコーナ兄さんを理王にして、「俺たち2人が王だ」って、ラマチはそんなことするかな?兄貴が何を考えているか、知りたくない?なぜ知ろうとしない?
ウーン。ちょっとそこは納得いかない。
コーナ
見た目良し、声良しのシスコン。ラマチを支えてくれる立場になるのかな〜と思っていたら理王になるとは。ヴァリガルマンダ戦でコーナ兄にピクミンしたらあまり被弾しなかったので、武王としても優秀です、この人。
ゾラージャ
もっと深掘りしてくれぇええぇえ。新キャラの中で1番好きで1番可哀想。彼に救いは?救いはないの????
実子なのに養子と王位継承戦させられるし、養子のラマチとコーナは自分以上に父に可愛がられている(ように見えていただろう)し、奇跡の子!奇跡の子!って周りはうるせぇし、ナミーカみたいな『ありのままの自分を肯定してくれる人』も、信じられる人もいない。
討滅での変身後も、理王なしの双頭姿になっていて見ていて苦しいよぉおおぉ。だからこそ、もっと父と息子の関係性深掘りフェーズが欲しかった。西部劇とかやってる場合じゃないって!!!マジで!!!!
グルージャジャが息子の事をどう思っていたのか、歪んだ息子の想い気付いていたのか、ゾラージャはどう言う過程を経て、「父に認められたい」という想いを肥大させてしまったのか。
足りない!全然足りないです!少ない情報から1つ1つ思い起こしてみると分かることもあるけど、もっと踏み込んだバックボーンを作中で描いてもらって、もっとぐちゃぐちゃの気持ちで討滅戦をやりたかった!!
あと、戦闘後に「青いウロコのフビゴ族はアンタとグルージャだけじゃねーか。」っていうウクラマトのセリフがあったのですが、「認められようと足掻かなくても、ゾラージャは間違いなくグルージャジャの息子だよ。」ってことを現したかったんだと思うけど…伝え方がへたくそすぎる。
双頭生まれじゃない事にもコンプレックスを抱いてる兄貴の空いてる首に塩をぬりこまんで欲しいんやが…。”青いウロコのフビゴ族”で満足してないから今の状況が生まれてんねん…。
あそこは、ウクラマトの口から、父がどれだけゾラージャの事を愛していたか、大切に想っていたかを伝える場面にして欲しかった。
そもそも、グルージャジャがゾラージャを気にかける場面があまりないので、その展開も急すぎるけど…例えば昔話とかでもいいんよ。「武の鍛錬をおしまない、努力家の自慢の息子だ。ウクラマトもゾラージャを見習って鍛錬に励むんだぞ。」って過去に言われたとか。
そう言うエピソードないの?!このままだと本当にただの愛されてない子になっちゃう。あとなんで最期ラマチって呼んだの?距離の詰め方がいきなりすぎてついていけない。
そして、メカゾラージャになってからの30年間をハショりすぎ。結婚?!誰と?!!?子供?!パパになったの?!!?ネグレクト受けて育った子供は、自分の子供にもネグレクトするみたいな展開、妙にリアルだからやめーや。
サレージャ
え、あれで退場なの…?本当に…?絶対何かやらかしてくれると期待していたのに…。
バクージャジャ
中盤までムカついてムカついてたまらなかったし、父が出てきたときは「この親にしてこの子あり」と思ったのですが、蓋をあけたらとても素直でいい子でした。
「知る」って大事だな~と思わせてくれたキャラクター。彼にも譲れない想いとか、背負ったものとかあったんですね。
料理対決で「バクージャジャと組むことになったら最悪ね。」というセリフが流れたので、フラグ来たぞこれ!ってワクワクしていたのに、安定のコーナ兄さんと組まされることになって、そこだけが残念ポイントでした。フラグじゃなかったんかいっ!
因縁の仲の相手と組まされる展開すごく好きなんですよね。よくあるじゃないですか。すげー嫌いなやつの、すげー意外な一面を知って、ちょっと好きになること。バクージャジャのことを「知る」フェーズ、ここでもよかったんじゃないかなあ。
グルージャジャ
王としては神。父としてはゴミ。
スフェーン
「プリザベーションが記憶を元に再現した都合のいい王」とのことで、登場時から胡散臭さがマックスだった。一目見て黄金編のメーティオンを感じ、何かやらかすんだろうなって思ってたよ。
民を愛し、民に慕われているスフェーンとラマチ。似ているけど、決定的に違うのは仲間(友達)と呼べる存在がいるかどうか。
ラマチは旅の中で気持ちを吐露したり、一緒に強大な敵を倒す過程で、暁メンバーと「仲間」になり、その大切さに気付いていった。
一方で、スフェーンは誰にも頼らず数百年も孤独な旅を続けてきた。リビング・メモリーの存在は、「民を失いたくない。」という想いと同時に「1人になりたくない。」っていう想いの現れでもあるんだろうな。
仲間や友達と呼べるほど近い存在ではないけど、そこに”ある”ことでスフェーン自身が安心できる「永久人」という存在。だからスフェーンはリビング・メモリーの存在を生者の命を奪ってまで護ろうとしているのに、当の永久人たちは死後の世界に住むことを切望しているわけではない、みたいな。スフェーンが1人だけ必死になっている状況が生まれてしまったのかもと思った。
最期の最期に、ラマチに「お前の心と向き合いたいんだ。」って言われてスフェーンは嬉しかっただろうね。初めて友達ができたんだよ、数百年の孤独と戦った末に。なんか泣けてきたよ。
カフキワ
生前は研究者?な感じだったけど、エレンヴィルが放置され気味で、そんな環境の中で、よくもまぁあんないい子が育ったなという印象。厳しい事を言うようだけど、グルージャジャにしろカフキワにしろ、みんな自分がつくった子供を責任持って育てられないのなんなんですかね?
それはそうと、エレンヴィルとの別れのシーン泣けた。自分の子供に「母さんの想いは俺が継いでやる!」なんて言われたら嬉しすぎる。
頭をぽんぽんされているエレンヴィルの姿はお母さんに甘える子供そのもの。みんなお母さんの前ではいつでも一人の坊やに戻るんですね、いくつになっても。
新キャラじゃないけど、エレンヴィル
グリーナーを卒業し巨大な荷物を下ろす×母親は弓の名手。ここから導き出される答えは…。
今後、エレンヴィルが吟遊詩人でフェイスに参戦する日が来ると予想しました。
どんなAF着て登場するのかワクワクするぜぇええ。弓の名手の息子だもん。戦闘はダメダメって言われていたけど、潜在能力はあるはずや。頑張れ。頑張ってわいとフェイスに行ってくれ。
︎クエストバトル
現グルージャジャと、双頭が揃った最強時代の過去グルージャジャ幻影と比較戦闘できたのが楽しすぎる。半不発だった大技、過去バトルで同じアングルのカットムービー流れてキタキタキタキタ!!!待ってたよおおおおぉ!!!!って感じになった。
バクージャジャ戦も、良い感じにHP調整されていて、負けそうになるところからのLB奮起で持ち直すところが、技量だけではなく気持ちで勝ちに行くラマチらしくてよかったです。
︎新マップ
どこもかしこも最高!エーテライトの位置とかどうでもいい!
ガレマルドみたいな暗い・寒い・重いが揃った地域がなくて、それだけでどのマップも楽しめた感じがしました。風脈探しもワクワクしたし、FATEも楽しみながらできそうです。
ヤクテル樹海は特に最高。今回グラフィックアップデートも入って、その効果が十分に活かされてすごく綺麗でした。高低で雰囲気が変わるのも面白い。こだわり&新しいことに挑戦したいという想いがヒシヒシ伝わってきました。コザマル・カの草木も本当に綺麗でびっくり。
そして、リビング・メモリー。
ヴェネツィアのゴンドラに遊園地、火山、巨大植物園。アーモロート到着時以上に驚く最終マップなんてないと思っていたら普通に越えてきました。
人の行き交う部分は綺麗なのですが、立ち入り禁止表示の奥などに入ると、遺跡部分が丸見えになっていたりして、まるで撮影のセット。所詮はツクリモノという感じがして、それが逆に良かったです。
電源を落とした後のマップも、朝日にただ誰もいない遺跡が照らされるのみ。黄金郷はあったけど、やはりそれは幻想でしかなかった、というギャップが寂しさを増し増しにしてきてたまらない。
ちなみに、こんなことを書くと泣く泣く電源を落としてきたクリア者の気持ちをぶち壊しにするかもしれないのですが、強くてニューゲームを起動すれば、いつでも黄金郷に戻せます。(ぇ
︎ID
全体的に、ヒーラーの難易度が上がったと思うのは私だけでしょうか?失敗するとデバフがつく技の後に、全体攻撃が2回連続できて、しかもHP結構持っていかれる痛さで結構ヒヤヒヤしました。
あとクルルさんは、頭割り持ったまま逃走するのやめてください。
印象に残ったのは、最下層で思わず「おおお!」と声が出てしまった『遺産踏査 天深きセノーテ』。
興奮しすぎて、ストーリーの先をゆくフレンドに、写真を送りつける始末でした。
そして、目に涙を溜めて進んだ『記憶幻想 アレクサンドリア』。
雷光戦争で倒れていく民や兵士。「スフェーン様、またいつか、お会いしましょう。」と言い残して王国騎士の乗る飛空挺が爆発するシーンは見ていられなかったです。
「想いだけでは民を救えない。」「どんなことをしてでも、愛する民を護りたい」記憶を辿ることで、スフェーンが今に至った理由を知る。なかなかに辛く苦しい時間でした。あと、1ボス死にすぎて別の意味で辛かった。
︎BGM
全部最高は言うまでもなくですが。
切ない感じのオーケストラ調の曲が好みなので、95IDの『樹海に沈む夢』、リビング・メモリーの『遠き日の思い出』が好きです。
あとはラストIDの『終わりなき軌跡』も大好き。今回のラストIDは、スフェーンの長く孤独な旅路の終わりを感じさせるものがあり、「黄金のレガシー」という1つの冒険の旅がもうすぐ終わってしまう自分と重なって、なんか泣けた。
そして隠れ名曲は93ID『雲衝く高峰』。あの神々の山らしいクワイア音源めっちゃ好き。
黄金のレガシー
今回のテーマは「受け継がれる想い」
親から子へ。友から友へ。民から王へ。いろいろな想いがあり、人・歴史・文化を通して、受け継がれてきた、たくさんの遺産。
そして、ヨカフイ族の「肉体がなくなっても、人々の記憶に残っている限り、死んだことにはならない」という死への考え方。
ラマチもこのゲームをプレイする我々も、これを”心の中で生き続けていくこと”と捉える一方で、文字通り記憶から永久人を作り出し、楽園に住まわせているスフェーン。
前作メーティオンが「終わらせること」への執着を見せた一方、今回は敵となったスフェーンが「終わらせないこと」への執着を見せてくれた。そんなところも面白かったように思います。
「受け継がれた”想い”、その人の生きた証こそが、継ぐ者の心の中で色褪せる事なく輝き続ける黄金のレガシー(遺産)である」という1つの答えに辿り着くことができ、私個人はすごく満足です。
楽しい冒険をありがとう!!!!
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