映画「白ゆき姫殺人事件」の感想

映画「白ゆき姫殺人事件」の感想

最近映画全然みてないけど、dTVで昔見た映画がおすすめに出てきたので流し見したら
ちょっと面白かったので書き残しておく。

といっても、普段から何も考えずに生きており「仮説を立てる」とか「考察する」とかは
本当に苦手な部類に入るので映画ツウからしたら非常に浅ぁ~~い感想になるけどまあいいか…。

白ゆき姫殺人事件

人里離れた山中で10か所以上を刺され、焼かれた死体が発見される。殺害されたのは典子(菜々緒)で、容疑者は化粧品会社のOL城野美姫(井上真央)。テレビディレクターの赤星雄治(綾野剛)は、美姫の同僚、家族、幼なじみなどに取材。典子が美姫の同期入社で、美人で評判だった一方、美姫は地味で目立たない存在だったことが報道され……。

ストーリーは赤星の取材による、城野美姫の同僚や幼馴染の証言を基にした再現映像を中心に進んでいくんだけど、行き過ぎたマスコミの行動や報道により勝手に作りあげられていく人物像、匿名SNSでの誹謗中傷・暴走など、現代社会の問題点が1つの殺人事件を通して分かりやすく示されている。

つい先日も煽り運転の容疑者の助手席に乗っていた”ガラケー女”として、全く関係のない女性が犯人に仕立て上げられ、写真や実名が出回り問題になったばかりだよね。

 

ストーリーの流れ的に城野美姫が犯人ではないことは序盤から大体予想できるのだが、真犯人が報道された後、散々美姫を誹謗中傷をしてきた人たちがコロリと態度を変えて「城野美姫に謝れ」とマスコミを叩き出すあたりも本当にリアル。

 

そしてこの映画の名言といえば、コレ。

人の記憶ってのは捏造される。人は自分の都合のいいようにしか記憶を語らねえ。大切なことを見逃すな。

各証言者の再現Vをよく見ると、同じシーン・同じようなセリフでもわずかに記憶の内容や行動の捉え方に違いがある。
例え悪意がなくても”人の記憶”は、事実と主観が入り交じり、簡単に捏造されてしまう。

 

ストーリー最後にいよいよ美姫視点の記憶が語られて、最初観たときは「真実はそうだったんだ~」って素直に納得しちゃったんだけど、よく考えると実はそうじゃないんだよね。

これも「城野美姫が都合のいいように語った記憶」を視聴者が見させられているだけに過ぎない。

この映画での”真実”は、調子に乗って再現Vを作り、真犯人が発覚した後に美紀の親父にブン殴られて茫然として車に轢かれそうになる赤星雄治、その編集マンの長谷川(染谷将太)、そして死人に口なしの三木典子くらいだというところがまさに面白いところだなと。

 

あと配役や人物設定も凄くいいんですよ。

まず城野美姫を演じた井上真央。これぞ究極の地味OL!!って感じ。

服装やメイク、歩き方、鞄の持ち方、しゃべり方、猫背、ガニ股で全力疾走する格好悪い姿まで役作りが凄かったし、素直なんだけどちょっと空気が読めない?学生時代も社会に出ても”いびり”のターゲット(果ては容疑者)にされてしまう城野美姫という人物がマッチしすぎてた。

 

そして美姫とは対照的な美人OL三木典子を演じた菜々緒。

菜々緒がどう思ってるかわからないけど、この人腹黒い役が本当に似合うよなぁ(笑)みんなが自分に注目していないと許せない、他人が幸せになることを許せない、誰よりも優位に立っていたい。冴えない城野美姫の横で「城の美しいお姫様の城野美姫さんには名前で負けてますが頑張ります。」とあいさつをする相当性格が悪い三木典子。

やっぱりこの役は圧倒的なキレイさと、その中に見えるトゲトゲしさがないとできないと思うんだけど、この配役は菜々緒以外考えられない。(MDMA沢尻でも行けると思うけど、カワイイよりキレイにステータスを全振りしてほしいので。)

 

ということで…。

結末を見ればわかるが、フタを開ければ三木典子は心は全く美人ではなかったし、容疑が晴れた城野美姫だって行動を見れば善人というわけでもない。

「三木典子は人から恨まれても当然だ」と思ってもそれは第三者として映画を観てるから思えることで、実際にこのニュースが流れても「殺されてしまった美人でかわいそうな人」としか思わないし、それしか情報がないのでそう思うしかない。

世の中いろいろな事件があるし報道されているけど、我々が見ているのは一部の面だけであるということを忘れてはいけないなぁと思った次第。

ということで、以上”映画『白ゆき姫殺人事件』を4年ぶりに見たら結構面白かった”でした。

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